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被爆40周年の8月1日から1カ月間、広島市中区基町、ひろしま美術館(井藤勲雄館長)で開かれる初の「日米平和ポスター展−生存のためのイメージ」(広島国際文化財団など主催)の米国側の出品数が4日、最終的に決まった。127人、128点で、作品は既に日本グラフィック・デザイナー協会、亀倉雄策会長(当時)に届いており、日本側の出品数と合わせると200点を超える大規模な平和ポスター展となる。
展示作品は米国版の「ヒロシマ・アピールズ・ポスター」として、既に今春、作品が広島市に寄贈されたミルトン・グレイザーさん(56)=ニューヨーク市=の「平和」やライプチヒ・ブックフェアで金賞を受賞したジョン・マッシーさん(54)=同=の「静寂・無限・調和」など、米グラフィック界のトップが反核平和の祈りを込めて自主制作したものである。
一方、日本側は現在70人、87点の出品が決まっているが、最終的にはこれより増える見込み。日米平和ポスター展は、JAGDAが一昨年から開いている「平和ポスター展」を見て感動した全米グラフィック協会ワシントン支部長のチャールズ・ヘルムケンさんが橋渡し役をし、実現した。
(1985年07月05日 中国新聞朝刊)

ひろしま美術館入口にて ひろしま美術館でテープカット 来賓として竹下虎之助県知事(当時)

JAGDAと、全米グラフィック協会のメンバーでレセプション 全米グラフィック協会のみなさん JAGDAよりUGサトー氏

ひろしま美術館会場内にて