遠藤 享 えんどう すすむ
1933年12月23日 山梨県甲府市生まれ 東京都渋谷区在住
1933年山梨県甲府市生まれ。1959年武蔵野美術学校(現大学)デザイン科中退。1962年桑沢デザイン研究所グラフィックデザイン研究科卒。版画や、近年ではコンピュータでイメージ表現した静けさのある独特の作品で著名である。その作品はドイツ、ユーゴ、ブルガリア、フィンランド等の世界各国で賞を受けており、大英博物館、サンパウロ美術館をはじめ、多数の美術館にコレクションされている。
1999年紫綬褒章受章。東京ADC会員、JAGDA会員。
遠藤享デザイン室 東京都渋谷区神宮前3-13-3 TEL 03-3478-1577
1933年 |
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山梨県甲府市生まれ |
1955年 |
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武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)中退 |
1962年 |
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桑沢デザイン研究所研究科卒 |
1980年 |
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第3回世界版画展サンフランシスコ近代美術館特別買上賞
第14回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ美術館買上賞 |
1983年 |
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日本版画大賞展優秀賞 |
1985/86年 |
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国際美術展京都国立近代美術館賞、第6回ラハティ・ポスタービエンナーレ・オリジナル部門1位 |
1987年 |
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講談社出版文化賞ブックデザイン賞 |
1988年 |
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ドイツ国際カレンダー展最高賞及び金賞 |
1990年 |
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文化庁買上優秀美術作品選出及び同展、NOVAM誌・国際カレンダー展グランプリ/ドイツ |
1991年 |
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インドBHAVAN国際版画ビエンナーレ・グランプリ |
1992年 |
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INTERPRINT LVIV国際版画展グランプリ/旧ソ連、イビザグラフィック第3位/スペイン |
1992/94年 |
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SDA賞最優秀賞(通産大臣賞) |
1993年 |
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ユーモアと風刺ビエンナーレGABROVOグラフィック部門第1位/ブルガリア |
1994年 |
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クラコウ国際版画トリエンナーレ特別賞 |
1995年 |
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ノルウェー国際版画トリエンナーレ特別賞 |
1999年 |
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紫綬褒章受章 |
2009年 |
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金の月桂樹褒章受章(ブルガリア外務省)、東京ADC殿堂入り |
2010年 |
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桑沢特別賞受賞 |
◎ 個展
サンパウロ美術館・山梨県立美術館他、ロンドン・フランクフルト・ヘルシンキ・ソフィア・ソウル・台北・東京等
◎ パーマネント・コレクション
海外/大英博物館・サンパウロ美術館・ワルシャワ及びクラコウ各国立美術館他、アメリカ・スペイン・ポーランド・ブルガリア・クロアチア・スロベニア・インド・オーストラリア・ウクライナ・イスラエル等各国公立美術館。
日本/文化庁、国立京都近代美術館等、国公立美術館9箇所。
主な作品
『負の閃光』
2011年3月11日 福島原発事故発生!
その数日後、「『ヒロシマ・アピールズ』ポスター制作を」との連絡を受ける。僕はさっそく広島行きを決行、心の準備を始める。何か通常とは違う緊張感を持って、僕にとって三度目になるが、原爆ドームの前に立った。
瞬間的に福島第一原発の建屋崩壊状態の風景とダブってしまう中、カメラのシャッターを切った。基本的なデザインの方向性は、その時ほぼ決定づけられたと言える。
今まさに様々に論じられている、日本の核への危機感が自分をそうさせたのだと思う。表現手段として原爆ドームを素材として使用するというのは、実に安易な発想であり、陳腐なものになる可能性は大きい。が、僕はあえて難課題を自分に課す事を選んだ。
僕が試行錯誤しながら、『ヒロシマ・アピールズ』を制作しているのを見た6年生の孫が『あっ!これ原爆ドームだね!』と大声で叫んだ。さて、僕の表現から何が伝えられるだろうと考えつつ制作をした。
2011.5.30 遠藤 享